EV車両開発をおこなう株式会社ツバメ・イータイム(本社:山口県岩国市、代表取締役社長:山本朋宏)が製造販売するEV車両の活用開始をお披露目する『吉備中央町デジタル田園都市健康特区マイクロEV運用開始式』が、岡山県加賀郡吉備中央町にて、2022年11月30日(水)に執りおこなわれます。
当社はこの度、2022年11月30日(水)に執りおこなわれる『デジタル田園都市健康特区マイクロEV運用開始式』に合わせて、独自開発したEV車いす10台とマイクロEV三輪1台を、岡山県加賀郡吉備中央町に納品しました。吉備中央町は、令和4年3月に、健康、医療に関する課題解決に重点的に取り組む自治体として、「デジタル田園健康特区」に指定されました。過疎化が進む人口1万人の岡山県の山間の町“吉備中央町”が、国家的なプロジェクトである「デジタル田園健康特区」に指定されたことで、“医療の過疎化”や“交通の不便さ”などに対して、デジタルやAI導入による課題解決が試みられています。
その一環として、吉備中央町の新山地区の廃校を活用した「新山ほほえみセンター」にて、EV車両の運用開始式がおこなわれます。新山地区は、人口368人、高齢者率54.3%、病院にも買い物にも、車で20分以上かかり、高齢者には移動手段が難しい地域でした。そこで無人の電動小型バスが8の字に巡回するように走り、どこからでも乗降自由に利用できる仕組み作りが計画されています。しかし、高齢者にとっては、自宅からバスが通る幹線道路までの移動手段がないので、巡回バスの利用が困難であることが課題でした。そこで、当社が製造販売するEV車両を自宅からバス乗り場までの移動手段として活用することになりました。当社は、実際利用する高齢者の声を活かし、高齢者が安全で運転しやすいEV車を開発するため、吉備中央町に赴き何度も実証実験を繰り返しました。当初は、立ったまま運転できる斬新なデザインのEV車を提案しましたが、高齢者には不安定さが不評でした。そこで、しっかり握ることができるハンドルと、高齢者が慣れ親しんだ車いすの構造を採用し、未舗装の道でも安定して走らせることが可能な『EV車いす』の開発に至り、この度の運用開始式でお披露目できる運びとなりました。
吉備中央町は今後も、「デジタル田園健康特区」として、医療・移動・データの連携やMaaS、ドローン配送、地域ポイントでのキャッシュレス化、防災・エネルギー分野など、デジタル技術を多角的に取り入れ、自治体と住民が一丸となって、安全で住みやすい町作りを目指しています。
当社はこれからも、EV車両メーカとして培ったノウハウを活かし、利用者のニーズに沿ったEV車の開発を通じて、少子高齢化や地域活性化など、地方がかかえる課題解決に貢献したいと考えています。